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質屋のシステム(質屋の基礎知識)

　質屋の存在は知っていても、具体的な仕組みは知らない人が多いようです。「良く分からないので、ちょっと怖くて利用できない」という人もいますが、質屋のシステムは理解すれば簡単です。

　もちろんお金が必要になった時に質屋に行くわけですが、借りたい金額に見合った品物を持って質屋に行きます。すると、質屋の店員が品物を査定してくれます。（この店員は査定員や鑑定士と呼ばれます）。
質屋の査定の結果、その品物の価値が高く判断されるほど、多くのお金を借り入れできるというわけです。
ちなみに、質屋から借りる金額は、査定額の範囲内であれば1万円でも5万円でもOKです。金額がOKであれば、融資金額と質入れの期限などが書かれた質札を受け取り、融資は終了です。(この質札は返済時に必要になるため、なくさないように注意しましょう)
当然、融資額が多くなるほど、利息もかかりますし、融資額が少なくても期限内に返さければ質流れになります。

　その後、お金が用意できた段階で、借りた金額と利息分の現金を持って、質札と共に質屋を再来店します。返済が完了すれば、質入れしていた物が返してもらえます。
つまり、お客様の負担は「預けていた期間の利息」というわけですね。

ただし注意したいのは、利息のカウントの仕方です。
質屋によって違いますが、大多数は1ヶ月単位で利息を計算します。
つまり金融機関とは違い、1日間借りても30日間借りても利息は同じということです。
逆に考えると、1ヶ月を1日でも過ぎると、利息は1月分かかってしまいます。

　基本的に、期限内に返済出来ないときは、質流れとなり品物は取り戻せませんが、期限前に延長申請すれば、ひとまず利息だけを支払い、質流れが延長できることもあります。（すべての質屋で可能なわけではありません。質屋で借りる際に確認しておきましょう）

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