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古着屋でそろわないものはない?(江戸の質屋/金融事情)

古着店は今でもあるが、江戸時代の古着屋は、現代とは比べ物にならないほど、庶民の暮らしに密着したビジネスでした。
なにしろ、当時はすべての衣服が手作り。衣類は貴重品の部類だったのです。
人々は、手持ちの着物が傷んでも、簡単には捨てずに、仕立て直して子供に着せるなど、衣類を非常に大事にしました。 さらに、それが古くなっても捨てることはなく、最後は下駄の鼻緒や雑巾にするなど、徹底して布を使い切ったのです。
そんな庶民は、衣類を買うときも、新品に飛びついたりはせず、もっぱら古着屋を利用しました。 高価な新品には手が出ないため、中古の着物を買い、それをとことん着倒していたのです。

それだけに、古着の需要は多く、江戸の町には数多くの古着屋が存在しました。 享保8年(1723)の記録によると、古着屋が1182人、古議買が1407人、仲買が238人、仕立て直し屋が200人いたといいます。 つまり約3000人もの人々が、古着商売にかかわっていたことになります。 この数は幕末に向けて減少していくものの、江戸では、いかに衣類のリサイクルが盛んだったかがうかがえます。
なお、当時の古着屋の品ぞろえは、とにかくなんでもござれ。
古着屋に足を運べば、そろわない衣類はないほどで、豪華な打掛、紋付き、羽織、袴から、腰巻や股引などの下着類まで何でも手に入りました。

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・江戸時代の質屋/金融事情
質屋にはどんなものを持ち込んだ?
高利貸しの金利はどのくらい?
江戸で活躍した「札差」とは
見倒屋は何でも買い取る古物商
古着屋でそろわないものはない?

・金貸しと質屋の起源
金貸し業の始まりは仏教イベント
利息稼ぎは「米貸し」が起源
米は神様から借りたもの
出挙(米貸し)は昔の年金制度だった
質屋の始まりは1200年前の奈良時代

・質屋の買取事例
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