質屋ナビ.com - 全国の質屋が検索できる質屋の情報サイトです。質屋の買取事例や歴史など、質屋関連の記事も紹介。


質屋はだれがどんなものを持ち込んだ?(江戸の質屋/金融事情)

江戸時代の質屋の看板は、将棋の駒の形をした板に「質」と書かれていました。
将棋では「歩」や「香車」でも敵陣に入ると、ひっくり返って「金」になるので、
質屋に持ち込むことで、品物が金になることをひっかけたシャレだったようです。
当時の質屋をよく利用していたのは、長屋暮らしの女房たちですが、それ以外にも、職人、町人、御家人や旗本などの武士まで、幅広い客層でした。
現代の質屋では宝石を持ち込む人が多いですが、江戸時代によく持ち込まれた質草は着物でした。
(当時は着物がもっとも高い値段がついた)
また、鍋や釜などの調理道具や、大工道具、傘、キセル、財布などの日用品、さらには脇差や鎧兜などの骨董品も質草の定番。 夏には火鉢などの冬に使うもの、冬には夏に使うものがよく持ち込まれていました。
家や土地なども持ち込まれており、今の銀行に近い役割を果たしていたと言えます。

ただし、幅広く質草として受け入れた質屋でも、受け取りを拒否するものが3種類ありました。
・大名諸家や寺院の印のあるもの
・徳川家所有を示す葵門のついているもの
・金銀の細工物
これらの品物は、法律で質に取ることを禁じられていたのです。
しかし質屋も人の子。品物を持ってきた人に目の前で泣かれる、情にほだされてこっそりお金を貸すことがありました。
そんな時は通帳に、金製ならば金メッキと書いて、裏をかいたと言われています。

質屋ナビトップへ
質屋ナビ.com
- 質屋の情報サイト
このサイトについて

・質屋の基礎知識
質屋のシステム
質流れについて

・全国のおすすめ質屋リスト
北海道青森岩手宮城秋田山形福島茨城栃木群馬埼玉千葉東京神奈川新潟富山石川福井山梨長野岐阜静岡愛知三重滋賀京都大阪兵庫奈良和歌山鳥取島根岡山広島山口徳島香川愛媛高知福岡佐賀長崎熊本大分宮崎鹿児島沖縄

・江戸時代の質屋/金融事情
質屋にはどんなものを持ち込んだ?
高利貸しの金利はどのくらい?
江戸で活躍した「札差」とは
見倒屋は何でも買い取る古物商
古着屋でそろわないものはない?

・金貸しと質屋の起源
金貸し業の始まりは仏教イベント
利息稼ぎは「米貸し」が起源
米は神様から借りたもの
出挙(米貸し)は昔の年金制度だった
質屋の始まりは1200年前の奈良時代

・質屋の買取事例
ダイヤモンドの買取事例
ルビーの買取事例
ヒスイ(翡翠)の買取事例
エメラルドの買取事例
パール(真珠)の買取事例
ブルガリの18金リングの買取事例
カルティエのトリニティリングの買取事例

・宝石の評価と査定の基礎知識
カラット数と買い取り金額の関係
ダイヤモンドのカットについて
ダイヤモンドのカラーについて
ブランドの指輪と買い取り額の関係


(C) 質屋ナビ.com All rights reserved.