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高利貸しの金利はどのくらい?(江戸の質屋/金融事情)

江戸時代には貨幣経済が浸透し、現代と同じように何をするにもお金が必要でした。
そこで、その日暮らしの庶民たちは、懐がさみしくなると、鍋や釜まで質に入れて生活費を調達しました。
職人には、仕事道具を質屋に預け、現金を借りる者もいたようです。 しかしいよいよ困窮して預ける質草もなくなれば、業者に利子を払って借りるしかない。

そんな時のために、江戸時代には小さな町でも高利貸しが営業していて、多くの人が利用していました。
今でいえば、全国隅々にまでサラ金があるようなものです。
その金利はというと、天保13年(1842)の幕府のお触書では、年利12パーセントと定められています。 しかし現実には、お上のお触れなどあってなきがごとし状態でした。
闇金融が横行し、たとえば「五両一」といえば、貸金五両につき、利息は月一分(1両の四分の一)という高利になりますが、 それでも無担保だから借りる人はいたようです。

また、その日暮らしの庶民が利用した「烏金(からすがね)」という高利貸しもありました。 明けカラスのカァで仮、夕方のカァで利子をつけて返すという日銭貸しの事で、証文なしで手軽に借りられたので、 利子は高くても利用者は数多くいたのです。
また「百一文」という日銭貸しもあり、これは朝に百文借りたら、夕方に一文の利子を加えて百一文返す制度の事。
たとえば天秤棒を担いで商売する行商人には、朝に仕入れ資金を借りて、夕方、売上金の中から返す者もいました。

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・江戸時代の質屋/金融事情
質屋にはどんなものを持ち込んだ?
高利貸しの金利はどのくらい?
江戸で活躍した「札差」とは
見倒屋は何でも買い取る古物商
古着屋でそろわないものはない?

・金貸しと質屋の起源
金貸し業の始まりは仏教イベント
利息稼ぎは「米貸し」が起源
米は神様から借りたもの
出挙(米貸し)は昔の年金制度だった
質屋の始まりは1200年前の奈良時代

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